テーブルマークは3月1日に家庭用冷凍食品・常温食品の新商品5品・刷新品7品を発売する。2月1日には業務用冷凍食品新商品5品を発売した。
昨年はコロナ禍の影響を受け、3~5月の家庭用冷食は前年同期比121%と伸長。市場の奥行きが伸長するとともに、冷食未利用者が流入するなど間口も拡大し、同社も個食・簡便な商品や冷凍玉うどんが伸長。特に玉うどんは新規利用開始が多かったという。
今春は、新たに生じた顧客ニーズや、変化に苦慮しているユーザーニーズに対して当社基幹品が持つ「価値の提供・強化・伝達」を基軸に展開。またテレワークや外出自粛による内食増加の傾向は今後も続くとみて、「簡便・一食完結」や「料理素材としての汎用性」といった提供価値の強化・再訴求を推進するとともに、価値を認められてきた人気商品をブラッシュアップし、拡販する。
業務用では新商品投入にこだわらず、基幹品が従来から持つ価値を提供することで、中食ニーズや、変化しているユーザーのニーズに応える。
家庭用の冷凍麺では、料理素材の側面を強化する。18~19年の積極的プロモーションの成果もあり、玉うどん市場自体が拡大し、20年はコロナ影響で変化はより顕著になったという。うどん市場における冷凍の構成比はまだ5割弱だが、冷凍は確実に伸びており、伸長の余地はあるとみる。
「丹念仕込み本場さぬきうどん3食」は刷新。「丹念仕込み綾熟成法」により本場の強いコシ、なめらかな食感を再現し、パッケージ側面でレシピなどを掲載する。
伸長する冷凍そば市場に対しては新たに「石臼挽き信州そば3食」を投入。そば処である長野県で製造。お湯を沸かさないでレンジで調理できる簡便性が特徴だ。パッケージにざるそばの調理方法や、シズルを載せることで夏の拡販につなげたい考えだ。
好調な具付き麺市場の間口は、女性DEWKSや男性ワーキングシングルの構成比が高いことに着目。トレー入りで簡便調理が特徴の「お皿がいらない」シリーズ展開で、買い回り需要の獲得を目指す。調理に時間を掛けたくない層に向けて今春は「同ぶっかけ牛肉うどん」を投入。だしの旨みが効いたつゆをぶっかけたうどんに甘辛く濃いめに味付けした牛バラ肉とネギをトッピング。調理方法をイラスト化して簡便性も訴求する。
たこ焼きではターゲットを明確にして、各ニーズに適した商品へ刷新。男性WSに購入される傾向がある「ごっつ旨い大粒たこ焼」は生地のだし感をアップさせるため、かつおだしを追加し、さらに味わい深い生地に仕上げている。
コロナ禍で市場が伸長している冷凍米飯では400~500gだと中途半端に余るとの仮説のもとに揃えられた「食べ切りサイズ300g」のシリーズに「えびピラフ」を投入。えびの香り、バターのコクが特徴で、食べ切り300gで、さまざまな種類をストックできる。「あさりごはん」「肉めし」は刷新した。
冷凍おかずは食卓のもう一品として利用されることから、それに合わせた「上海風小籠包」「黒胡椒チキン」を発売。「のりっこチキン」は刷新する。
業務用冷凍食品では、コロナ禍で産まれた衛生配慮のニーズに対して、ベーカリーの既存品を個包装にすることで対応。ホテルだけでなく、老健介護施設にも展開している。
新商品「麺屋匠 石臼挽き信州そば」は、信州そばの「生めん類の公正競争規約」の項目をクリアしていることから「信州そば」として訴求が可能な商品であり、外食、観光地での利用に期待を寄せる。
量販デリカ向けには「コロッケ(包み揚げ)」を投入。中具の外包と内包を変えることでコントラストを出し、とろ~り卵やチーズを入れることでシズル感も演出できる。また、油ちょうしカットするだけの簡単オペレーションが特徴の「ひじきと野菜の豆腐揚げ90」「ゆず香る桜えびと枝豆の豆腐揚げ90(天ぷら)」も発売する。
デリカやテイクアウト向として「オニオンリング」を用意。間食、軽食需要に対応し、大きさを制限してトレーにも入れやすくした。
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