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Monday, April 26, 2021

ワクチン供給「契約通りでない」…EUがアストラゼネカを提訴へ - 読売新聞

 【ブリュッセル=畠山朋子】欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は、英製薬大手アストラゼネカが新型コロナウイルスのワクチンを契約通りに供給していないとして、23日にベルギーの裁判所で提訴に向けた法的手続きを開始した。欧州委員会の報道官が26日の記者会見で明らかにした。

 アストラゼネカの供給遅延はEU域内での接種が遅れる一因となっている。報道官は「アストラゼネカは、ワクチン供給に向けた信頼できる戦略を提案してこなかった」と指摘した。

 EUは昨年、アストラゼネカから最大4億回分のワクチン供給を受ける契約を結んだ。ロイター通信によると、同社はこのうち3億回分について、今年6月末までに供給するよう「最大限努力する」としていた。

 だが、同社は3月、設備のワクチン生産量が予想を下回ったとして、6月末までの供給量が1億回分になるとの見通しを示した。4~6月のワクチン供給量についても、当初予定の1億8000万回分から7000万回分に減る見込みだ。

 アストラゼネカは26日の声明で「欧州委員会の法的措置の決断は残念だ。我々は技術的な問題に取り組み、生産は改善中だが、工程は非常に長く、ワクチンの増産までには時間がかかる」としている。

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