[ハノイ 28日 ロイター] - ベトナムで新型コロナウイルスの感染が急速に広がる中、米アップルや韓国サムスン電子などのサプライヤーが拠点を置く北部工業地帯で工場が生産ペースを落としている。業界関係者の話で明らかになった。
ベトナムは昨年、新型コロナの感染抑制におおむね成功したが、4月下旬以降に国内63の都市・省のうち30都市・省で3000人超が感染するなど、このところ急速な感染拡大に見舞われている。
業界筋4人の話によると、一部地域でロックダウン(都市封鎖)が実施される中、操業に影響が出ており、サプライチェーンの混乱を巡る懸念が浮上しているという。
アップルのサプライヤーの関係者は、2週間程度の一時的な措置として、従業員を2つのシフトに分けたと説明。「そうしなければ、多かれ少なかれサプライチェーンに混乱が生じる」と述べた。
国営メディアによると、サムスン電子の大規模工場があるバクニン省は25日、外出禁止やその他の移動制限を導入した。ベトナム政府によると、同国はサムスン電子の世界全体の携帯電話・タブレット生産の半分を担っている。
在ベトナムの韓国企業会議所の副会長はロイターに対し、韓国の大手IT(情報技術)企業に部品を供給する小規模メーカーの一部は、苦境に置かれていると指摘。「バクニン省やバクザン省の中小企業は操業が難しいと感じている。一段と厳しい措置が実施されれば、サムスンなど大手を含む多くの韓国企業は近く、困難に直面する可能性がある」と述べた。
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