明治安田生命 永島新社長「デジタル技術で顧客ニーズに寄り添う」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

インタビューに答える明治安田生命保険の永島英器社長＝東京都千代田区の明治安田生命保険本社で6月23日午後3時2分、池田美欧撮影

　明治安田生命保険の社長に2日就任した永島英器氏（58）が毎日新聞のインタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、顧客への営業活動をオンライン上でする機会が増えていることを踏まえ、「デジタル技術を活用しながら、顧客のニーズに寄り添える体制を作りたい」と意欲を語った。

　同社はコロナ禍により、2020年4～5月には対面営業の自粛を余儀なくされた。その後は感染防止に取り組みながらの営業活動が続いたが、今春、営業職員が持つタブレット端末で顧客とテレビ電話で話せたり、インターネット上で保険の新規契約手続きができたりするシステムを稼働させ、非対面による営業活動体制を整えた。永島社長は「デジタル化が進み、顧客との接点が3倍に増えた」と評価する。

　5月からは営業職員が顧客を訪問した際に、税理士がテレビ会議で参加して手続きの詳細を説明するサービスも開始。永島社長は「デジタルの活用で、営業職員のコンサルティングの在り方も変わってくる」と指摘した。一方で、「デジタルを活用しても、そこから後は人間力だ」と述べ、顧客と信頼関係を築く重要性は変わらないと強調した。【池田美欧】

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