日銀が4日発表した9月の資金供給量(マネタリーベース、平均残高)は前年同月比11.7%増の655兆7964億円だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた経済を下支えするため、日銀は大規模な金融緩和を実施しており、資金供給量は拡大傾向が続いている。前年同月比の伸び率は前の月と比べて縮小した。
9月の平均残高の内訳は日銀の当座預金が同13.9%増の534兆111億円、紙幣の発行高が同2.9%増の116兆7471億円、貨幣(硬貨)の流通高が同1.0%増の5兆382億円だった。
9月末の残高は663兆4869億円だった。
マネタリーベースは市中に出回るお金(紙幣、硬貨)と金融機関が日銀に預ける当座預金の合計。日銀は消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比上昇率が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大を続ける方針を掲げている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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