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Sunday, October 24, 2021

モジュール設計は市場ニーズへの対応が肝要 - ITpro

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ITID マネージャーの高野昌也氏

ITID マネージャーの高野昌也氏

モジュール設計は、設計者だけではできない。営業や開発担当者も交えて検討すべきだ――。「日経クロステック ラーニング」の「多様な顧客要求を満足するモジュール設計手法」の講師であるITID(東京・港)マネージャーの高野昌也氏はこう指摘する。モジュール設計を成功させるために何が重要なのか。そのポイントを同氏に聞いた。(聞き手は高市 清治)

「モジュール設計」とは何ですか。

高野氏:互換性の高い部品をあらかじめ設計しておき、その部品を組み合わせて製品を設計できるようにする設計手法です。部品の種類を抑えてコストを削減しながら、市場のニーズの変化に合わせて速やかに設計変更できるのがメリットです。

 市場の競争に勝つためには、顧客や市場のニーズに応えなくてはなりません。顧客の細かい要望や市場の急なニーズの変化に対応するには、製品の設計変更が必要になります。しかし、そのたびに一から設計を始めるのは非効率です。設計の時間も手間もかかりますし、保守部品もどんどん増えるので高コスト化する。それでは設計を変更できても市場の競争には勝てません。

 そこで、製品をいくつかの主な部品の組み合わせで設計できるようにして、設計の手間や時間を省力化し、コストの削減を図り、同時にニーズの変化に対応した設計変更を実現するのがモジュール設計です。

 モジュールの組み合わせで対応できない部分は設計が必要ですし、後述するようにモジュール化やモジュールの組み合わせのルールが必要になるなど、モジュール設計ならではの難しさもあります。それでも設計を省力化し、従来と同じリソースを使って短期間かつ低コストで、品質を落とさずに設計できるメリットは非常に大きい。だからこそ今、注目されているのです。

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