全国的に品薄となっている家庭用給湯器が、栃木県内でも供給難に陥っている。新型コロナウイルスの感染拡大で東南アジアからの供給が滞っているからだ。寒さが厳しさを増す中、県内の事業者は「故障を防ぐために水抜きを欠かさないでほしい」と呼びかけている。
「たまたま春に発注しておいた在庫が3台残っているが、寒さが厳しくなれば、乗り切れない。経験したことのない供給不足だ」。宇都宮市鶴田町の燃料小売業「鈴木燃料店」の鈴木光洋代表(43)はため息をつく。
通常は、発注した翌日に取引先の大手メーカーから給湯器が届いていたが、昨秋、急にメーカーから「納期未定」の通知が届いた。在庫不足は業界全体に広がっており、知り合いの同業者から在庫の融通の依頼も来ているという。
県内約100社の事業者が作る事業者組合「県LPガス協会宇都宮支部」は、給湯器不足の要因として「部品の製造工場が集積するベトナムで、ロックダウン(都市封鎖)が行われたためだ」と分析する。
冬の時期は給湯器の中の水が凍ることによる故障が相次ぐ。毎冬、組合に加盟する業者に修理依頼が40件近くあるが、部品不足により中古部品を取り付ける「応急処置」でしのいでいるという。
同協会の担当者は、「新しい製品の納期は見通せていない。今年の冬は冷え込むので、1、2月中は水抜きを欠かさないでほしい」と呼びかけている。
からの記事と詳細 ( 「経験したことのない供給不足、冷え込む冬」給湯器の納期見通せず - 読売新聞オンライン )
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