ロシアがドイツへの天然ガス供給を削減した。ウクライナでの戦争を巡り欧州連合(EU)が科した制裁への報復で、ドイツはロシアがエネルギー輸出を「武器」として利用していると非難した。
ロシア政府系天然ガス企業ガスプロムのドイツ子会社が受け取る供給量は1日当たり約1000万立方メートル減少したと、ハーベック独副首相兼経済相が明らかにした。同社は独当局が一時的に 管理下に置いている。
ハーベック氏はこの供給削減がドイツのロシア産ガス輸入量の約3%に相当すると説明しており、ロシアの動きはほぼ象徴的な意味合いに限られる様子だ。ドイツはロシアのガス供給が止まるとしても代替供給を確保するなどで乗り切れると、同氏は表明。ロシアは独当局の管理下に入ったガスプロム子会社に制裁を科したが、その対応としてドイツが緊急計画の警戒レベルを引き上げる必要はないとも同氏は語った。
供給を削減するというロシアの決定は「エネルギーを巡る対立が武器となっている」ことを示していると、ハーベック氏は連邦議会で発言。「経済的な対立でエネルギーは強力な手段になり得る」と述べた。
原題:
Russia Curbs Gas Supplies to Germany as Energy Feud Escalates(抜粋)
からの記事と詳細 ( ロシアがドイツ向けガス供給削減、「武器」に利用と独経済相非難 - ブルームバーグ )
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-12/RBRPP4DWLU6C01
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