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Monday, July 11, 2022

露、独へのガスパイプライン停止 供給不安高まる - 産経ニュース

ロシア産天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム」の施設=3月、ドイツ・ルブミン(ロイター)

【パリ=三井美奈】ロシア産天然ガスをドイツに送るパイプライン「ノルドストリーム」が11日、保守作業のため供給を停止した。ノルドストリームを運営する露政府系ガスプロムは「作業は21日まで」と通告したが、ウクライナ支援国に対するロシアの報復との見方が強く、ドイツでは供給不安が強まっている。

ロイター通信によると、独連邦エネルギー当局の高官は11日、「ノルドストリームはゼロになった」と述べ、供給が遮断されたことを認めた。ハーベック独経済・気候保護相は、訪問先のチェコで「作業後に供給が再開されるか否かは、はっきりしない」と述べ、暖房需要が高まる冬に向け、備蓄を急ぐ方針を示した。

ガスプロムは先月、ノルドストリームの設備改修を理由に、ガス輸出の6割削減を発表したばかり。相次ぐ供給削減に対し、独政府は「ガスを政治的武器にしている」と警戒している。

ロシアからドイツに向けてはノルドストリームのほか2本のパイプラインがあり、このうちポーランド経由は5月に停止している。ドイツはパイプラインを通じた露産ガスに長年依存し、国内に液化天然ガス(LNG)のターミナル施設がないため、供給元の多極化が難航している。

一方、ノルドストリームをめぐり、カナダ政府は9日、対露経済制裁を一時棚上げして、修復部品の輸出を認めると発表した。ガス不足にあえぐドイツに配慮した措置で、設備改修を促す狙い目的がある。

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