体重維持分なお下回る
食料自給力指標は、消費量の増減などにも左右される食料自給率と異なり、輸入停止などの不測時にどれだけの食料を供給できるか、潜在的な生産能力を表す。現在の食生活に近い形として「米・麦中心の作付け」、供給熱量の確保を優先した「芋類中心の作付け」の2パターンで示す。
米・麦中心の作付けの場合、小麦の単収が同52キロ増の499キロ、米は同8キロ増の539キロと供給熱量の押し上げ要因となった。一方、農地が同2・3万ヘクタール減の434・9万ヘクタール、農業就業者数が同7万人減の153万人となるなど押し下げ要因が打ち消し合い、前年と同水準となった。
芋類中心の作付けの場合は、米・麦中心の作付けより労働力が必要となるため、労働力減少の影響がより強く出た。サツマイモの単収が同10キロ減の2070キロとなったことも響いた。
同省は飼料自給率も示し、前年度と同じ25%とした。うち、濃厚飼料は同1ポイント増の13%となった。トウモロコシの輸入が減少し、飼料用米の生産が増えたことが寄与した。粗飼料は前年度と同じ76%だった。
飼料自給率を反映しない「食料国産率」は、カロリーベースで同1ポイント増の47%。小麦や大豆の作付け増などが寄与した。生産額ベースは同2ポイント減の69%。国際的な穀物価格の上昇などが影響した。
同省は食料・農業・農村基本計画で、30年度に飼料自給率は34%、食料国産率はカロリーベースで53%、生産額ベースで79%とする目標を掲げる。
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