ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」は19日、ドイツ向けの主要なパイプライン「ノルドストリーム」による天然ガスの供給について、設備の点検のため今月末から3日間、停止すると発表しました。ロシアによるヨーロッパ側への揺さぶりとみられ、ヨーロッパ市場では天然ガスの価格が上昇しています。
ガスプロムの発表によりますと、天然ガスを送り出すロシア側の設備の点検のため、ノルドストリームによるガスの供給を今月31日から来月2日までの3日間、停止するとしています。
ノルドストリームによるガスの供給は先月、定期的な点検を理由にいったん停止され、その後再開されたものの、現在の供給量は通常時のおよそ20%にとどまっています。
ガスプロムは点検が終われば供給を再開するとしていますが、供給の停止はロシアによるヨーロッパ側への揺さぶりとみられ、ドイツ政府は「状況を注意深く見ている」という声明を出しました。
これを受けて19日のヨーロッパ市場では、天然ガスの価格が上昇していて、「オランダTTF」と呼ばれる指標価格は取り引き開始から一時8%以上値上がりし、1メガワットアワーあたり250ユーロを超えました。
ロシアの軍事侵攻のあと、高騰していた天然ガスの価格はいったん低下していたものの再び値上がりしていて、市場では供給の不安定な状況が続くのではないかという懸念が出ています。
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