[パリ 30日 ロイター] - フランスは30日、ロシア国営ガス会社ガスプロムが仏顧客への供給を削減し、欧州に天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」を31日から3日間停止すると発表したことを受け、ロシア政府がエネルギー供給を「戦争の武器」として利用していると非難した。
ノルドストリーム1の稼働率はすでに20%に低下しているほか、ノルドストリーム1のガス供給停止が延長される恐れもあり、欧州はさらなる供給不足に陥る可能性がある。
ガスプロムは点検を理由に、ノルドストリーム1を通じたガス供給を31日から9月3日まで停止すると発表した。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、ガスプロムがノルドストリーム1にガス供給を再開する保証はあるかという質問に対し、「(西側諸国による)対ロシア制裁を受けた技術的な問題を除けば、ガス供給を妨げるものはないという保証がある」と語った。
これに対し、フランスのパニエリュナシェ・エネルギー移行相は「ロシアがガスを戦争の武器として使っているのは明白で、供給が完全にストップするという最悪のシナリオに備える必要がある」と述べた。
また、仏電力会社エンジーは、ガスプロムから、30日からガス供給を減らすと通知されたと発表。詳細は明らかにしていないが、契約の適用に関する意見の相違が理由としている。
欧州連合(EU)は9月9日に臨時のエネルギー相会合を開催し、エネルギー危機を巡り協議する。
ドイツ政府は欧州ガス価格への上限設定を検討することに前向きで、複数のイタリア紙によると、ハーベック独経済相が欧州の各エネルギー担当相にテキストメッセージを送り、9月9日の会合でガス価格上限設定を提議する可能性を示唆したという。
イタリアのドラギ首相もガス価格上限を要請してきている。
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