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Friday, April 14, 2023

石油供給不足、OPECプラス減産で悪化も=IEA - ロイター (Reuters Japan)

 4月14日、国際エネルギー機関(IEA)は月報で、石油輸出国機構(OPEC)プラス加盟国が発表した減産について、今年下半期に予想される石油の供給不足が悪化するリスクがあると指摘、消費者と世界経済の回復に悪影響が及びかねないと述べた。アルジェリア・アルジェで2016年撮影(2023年 ロイター/Ramzi Boudina)

[ロンドン 14日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は14日公表した月報で、石油輸出国機構(OPEC)プラス加盟国が発表した減産について、今年下半期に予想される石油の供給不足が悪化するリスクがあると指摘、消費者と世界経済の回復に悪影響が及びかねないと述べた。

IEAは「生活必需品の値上げに直面した消費者は支出をさらに減らす必要が生じるだろう。これは景気回復と経済成長にとって良くない兆候だ」と指摘した。

世界の石油供給は年内に日量40万バレル減少する見通し。OPECプラス以外の生産は3月から日量100万バレル増え、OPECプラスの生産量は日量140万バレル減る見込みという。

IEAは世界の原油在庫増加がOPECプラスの決定に影響した可能性があると分析。経済協力開発機構(OECD)の1月の商業在庫は283万バレルで、2021年7月以来の高水準だった。

OPECは13日に発表した月報で、OPECプラスが追加減産を発表した根拠として、今年夏に石油需要の下振れリスクがあると指摘していた。

IEAは、OECD諸国の景気低迷と中国を中心とする需要回復の間で需要の見通しにひずみが生じるだろうとの見方を示した。

一方、IEAによると、3月のロシアの石油輸出は2020年4月以来の高水準となった。欧州連合(EU)の海上輸入禁止や米国などによる価格上限設定にもかかわらず、石油製品の輸出が好調だった。

3月のロシアの収入は前月比10億ドル増の127億ドル。ただ価格上限などを背景に前年同期の水準は43%下回った。

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