仮想通貨スイ(SUI)の価格は、主要な仮想通貨取引所での上場デビュー後に急落した。
5月5日のSUI価格は、1トークンあたり1.26ドルで、2日前にバイナンスで記録した約4ドルの最高値から約70%下落している。
興味深いことに、クラーケンのような他の取引所では、トークンの高値が1.60ドル以下であり、ローンチ後の「価格発見」モードにあることを示唆している。
それでもSUIは市場デビュー以来の市場利益を維持しており、約1,200%上昇している。
SUI価格のファンダメンタルズ
SUIの最初の上昇トレンドは、新たなレイヤー1ブロックチェーンプロジェクトであるSUIが競合他社よりも拡張性が高い可能性があると考えるトレーダーから支持を集めた。
Suiのオリジナルコントリビュータであるミステン・ラボ(Mysten Labs)は、1秒あたり約300,000件の取引を処理できると主張している。それによると、インターネット規模のプログラム可能なブロックチェーンプラットフォームとして世界で初めてのものになるという。一方でソラナは1秒あたり最大10,000件の取引を処理できる。
アンドリーセン・ホロヴィッツとFTXベンチャーズなどのベンチャーキャピタリストたちは、2021年と2022年の2回の投資ラウンドを通じて、Suiプロジェクトに3億3,600万ドルを投資している。ミステン・ラボによれば、これらの資金調達ラウンドで投資家に同社の株式を提供したが、SUIトークンは提供していないという。
ただし、プロジェクトのトークンエコノミーは、100億SUIの供給のうち14%を投資家に割り当てていることを示している。ミステン・ラボは、これらのトークンをいつ配布するか、また関連する権利確定スケジュールがあるかどうかは明らかにしていない。
FTXベンチャーズに関しては、現在は破産した仮想通貨取引所FTXの子会社であるが、ミステン・ラボは2023年4月にFTXベンチャーズが保有する持分を買い戻した。さらに、FTXが以前に保有していたSUIトークンを購入する権利を約9600万ドルで取り戻した。
SUIの過剰供給?
トレーダーやアナリストたちは、Suiプロジェクトが魅力的なブロックチェーンのオルタナティブとなる目標に確信を示している。しかし、SUIの供給スケジュールを巡っては懸念がある。
特にSui財団は2023年末までにSUIの供給を約15%増加させる計画があり、アナリストのドミトリ・ラブロフ氏によれば、これによりトレーダーは市場参入前にさらなる価格下落を待つ可能性がある。
短期的なテクニカル的分析から、SUI価格は1.31ドル近くで一時的な売り圧力に直面している。
反落シナリオでは、短期的な下落目標として1.26ドルを見据えることができる。そして、仮に過剰供給のシナリオが優勢であれば、5月5日または週末に1.21ドルまで価格が下落し、現在の価格から7%下落する可能性がある。
逆にアナリストのアメーバ氏は、SUIが下降トレンドラインの抵抗を確実に超えたことを受け、5月に1.50ドルに向けて上昇すると見ている。仲間のトレーダーであるクリプト・マイキー氏も、同じような上昇トレンドを予測している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。
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