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Friday, August 18, 2023

訂正(発表者側の修正)-豪ワインが深刻な供給過剰、プール859杯分貯蔵 解消に数年も - ロイター (Reuters Japan)

(ラボリサーチの修正により、第2段落の「280万本」を「28億本」に訂正します)

オーストラリアのワイン業界が深刻な供給過剰問題に直面している。豪産ワイン、北京の輸入ワイン販売店で2020年撮影。(2023年 ロイター/Florence Lo/File Photo)

[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリアのワイン業界が深刻な供給過剰問題に直面している。中国の関税、高水準の生産量、新型コロナウイルス流行時の輸出の目詰まりなどが原因とみられ、専門家は解消に数年を要するとみている。

ラボバンクは今週発表した第3・四半期のワインリポートで、オーストラリアのブドウ園がオリンピックプール859杯分のワインを国内に貯蔵していると推計。ラボリサーチのアナリスト、ピア・ピゴット氏は「これは20億リットル・28億本(訂正)以上に相当する」と述べ、在庫が特に赤ワインの価格を押し下げているとの見方を示した。

最大の貿易相手国である中国との関係は、オーストラリアが新型コロナの起源に関する調査を呼びかけたことで2020年から悪化した。中国はオーストラリア産ワインや大麦に反ダンピング関税を課した。

オーストラリア産ワインの対中輸出は2020年1月までの1年間に12億豪ドルに達したが、6月までの1年間は810万豪ドル(520万ドル)と大幅に落ち込んだ。

業界団体オーストラリアン・グレープ・アンド・ワインのリー・マクリーン最高責任者(CEO)は「中国市場を急速に補えるほどの市場はない」と語った。

中国がオーストラリア産大麦に対する関税を最近撤廃したことで、ワインへの関税が早期に緩和されるのではないかとの期待が高まっている。

しかしラボリサーチのピゴット氏によると、関税が今年撤廃され中国のワイン消費が回復したとしても、オーストラリアのワイン産業は余剰を解消するのに少なくとも2年はかかる。

「新型コロナや物流の目詰まり、インフレが輸出の拡大と多様化の大きな障害となった」と指摘。「関税導入から2年以上が経ちオーストラリアの赤ブドウの価格は大幅に下落し、供給過剰の問題が残っている」と述べた。

ワイン・オーストラリアが7月に発表した輸出報告書によると、6月末までの1年間のオーストラリアのワイン輸出は数量ベースで1%減の6億2100万リットル、金額ベースで10%減の18億7000万豪ドルとなった。

世界有数の大手ワインメーカーである豪トレジャリー・ワイン・エステーツの幹部は5月、中国の高関税が撤廃されても販売が元の水準に戻ることはないだろうと述べた。

一方で国内の消費者は高品質の赤ワインをより手頃な価格で手に入れることができるようになった。

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