[ロンドン 9日 ロイター] - オーストラリアのウッドサイド・エナジー・グループとシェブロンの液化天然ガス(LNG)輸出ターミナルで働く従業員が9日、ストライキを決議した。これに伴う供給懸念で欧州のガス価格が上昇し、約2カ月ぶりの高値を付けている。
RBCキャピタルのアナリストチームは、両ターミナルからの月間輸出量は世界全体の輸出の約11%に相当し、欧州などで貯蔵規模が十分な水準に達しているにもかかわらず、需給を圧迫する可能性があると警告した。
シティのアナリストチームも「オーストラリアにおける2つの主要なLNG輸出ターミナルで実際にストが起きれば幅広い影響を及ぼすだろう」と述べた。
オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー紙によると、ウッドサイドのターミナルでは生産に携わる従業員180人のおよそ99%が無期限ストを含めた行動を支持し、シェブロンの従業員数百人も近く合流する見込み。早ければ来週にもストが始まってもおかしくないという。
RBCキャピタルのアナリストチームの説明では、オーストラリアのLNG輸出のほぼ75%が中国、日本、韓国、インドというアジア4カ国の長期契約で、欧州には振り向けられていない。
ただオーストラリアから当面入手できなくなったアジア勢がスポット市場に参入すれば、間接的に欧州のLNG価格も押し上げられるとみられている。
さらに同チームによると、折しもノルウェーで生産設備の保守点検が予定されており、8月と9月に合計40億立方メートルの供給がなくなるため、オーストラリアのストと重なってLNG需給全体を引き締める恐れがあるという。
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