欧州連合(EU)は来年3月までにウクライナに100万発の砲弾を提供する計画で遅れが生じている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ロシア側が弾薬供給の面で優位に立つ可能性がある。
今年先にまとめられた同計画で、EUはウクライナに砲弾を1年間にわたり提供することを約束。まず既存の在庫を活用し、その後は共同調達契約と生産能力の向上を通じて提供するとされていた。
関係者の発言とブルームバーグ・ニュースが確認した資料によると、対象期間の半分余りが経過した今、同計画は目標の約30%を達成しているが、これまでに締結された契約の規模からすると目標を達成できない恐れがある。一部加盟国は期限の延長をEUの外交政策部門に非公式に要請しているという。
米国は2024年に国内での生産量を年間100万発程度に増やすことを目標としており、EUに対し取り組みの強化を求めていると関係者は説明した。ホワイトハウスの報道官はコメントを控えた。
ウクライナ軍による反転攻勢が限定的な進展にとどまり、同盟国が長期戦に備える中、EUが約束した砲弾の供給はウクライナがロシア側の生産ペースに伍(ご)していく上で非常に重要だ。ロシアの工場は来年、200万発程度を供給するとの予測もある。ロシアはまた北朝鮮から供給を受けており、旧ソ連時代の砲弾を探す取り組みも続けている。
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原題: EU Is Falling Short on Pledge to Supply Ukraine With Ammunition(抜粋)
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