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Wednesday, January 31, 2024

ステーブルコインの供給量に変化 ビットコイン価格にもプラス - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)

ステーブルコインの供給量が増加傾向にあることを受け、ビットコイン(BTC)は、ステーブルコインの「購買力」増加の恩恵を受けている。オンチェーン分析企業グラスノードのデータによると、ステーブルコイン供給比率(SSR)が継続的に低下している。

ステーブルコイン指標が高値から80%減少

ビットコインは2年ぶりの高値に向かって上昇しているが、ステーブルコインのデータがこれを偶然ではないことを示している。SSRは、ビットコインの市場価値と全ての既知のステーブルコインの総価値との比率だ。グラスノードによると、このツールは「BTCとUSDの供給/需要メカニズムの代理指標として機能する」という。

SSRの値が低い場合、ステーブルコインがBTC供給量を買い取る購買力が高くなる。SSRは昨年10月に新たな最高値を記録したが、その後に大幅に低下し、10月25日の4.13から1月22日にはわずか0.74にまで下落した。

ステーブルコイン供給比率(SSR) Source: Glassnode

仮想通貨分析企業クリプトスレートのデータアナリストであるジェームズ・ヴァン・ストラテン氏は、2023年第4四半期から始まったステーブルコイン供給の増加を指摘し、今年もその傾向が続いていると語った。「先週ステーブルコインからビットコインに移動し、BTCが4万2000ドルを超えたのを見た」と、彼はX(旧ツイッター)で1月31日に指摘した。「ステーブルコイン供給は最低値から100億ドル増加し、過去30日で3.5%上昇している」。

一方、2022年5月から2023年10月まで、ステーブルコインの供給は逆に減少していた。

ステーブルコインの時価総額の変化. Source: James Van Straten/X

機関投資家のリバランス

ビットコインは現在、供給ダイナミクスの変化に直面している。新たな現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)登場で、米国で機関投資家の資本流入の扉を開いた。

さらに、ETFに転換されたグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの大規模な「リバランス」が現在進行中だ。グラスノードがは最新ニュースレターの中で、ETF立ち上げから3週間経過後もオンチェーンの流れはまだ変動していると認めている。

「長年にわたって深刻なNAVディスカウント(非常に高い2%の手数料)で取引されていたため、現物ETFへの転換は重要なリバランスイベントを引き起こした」という。「GBTCのETF転換以来、約11万5600BTCが償還され、市場に大きな逆風を生み出している」。

GBTC outflows annotated chart (screenshot). Source: Glassnode

これらの償還が続く一方で、近い将来には取引高が急速に減少し、売り圧力が緩和するとの予測が出されている。グラスノードは、機関投資家の流入がオンチェーンの取引高を増加させていると付け加えている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。

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