埼玉県は、施設の老朽化などを理由に、市や町に供給している水道水の卸売価格を、再来年度から値上げする方針を明らかにしました。
値上げは1999年以来で、卸売価格の値上げは、自治体が設定する水道料金にも今後影響を与えることになりそうです。
埼玉県は、荒川や江戸川などから取り入れた水を浄化し、県内外のあわせて58の市と町に水道水として卸売りしています。
県は1日、この水道水の卸売価格を再来年度から値上げする方針を明らかにしました。
値上げ後の卸売り価格は、1立方メートルあたり76円ほどとなり、現在と比べて、およそ23%の値上げになると見込まれています。
埼玉県によりますと、水道水の卸売価格の値上げは1999年以来26年ぶりです。
背景には、施設の老朽化による修繕費などの支出の増加や、エネルギー価格の高騰などがあるということです。
埼玉県は、ことし12月に開かれる県議会に関連する条例の改正案を提案することにしていますが、卸売価格の値上げは、各自治体が設定する水道料金に、今後影響を与えることになりそうです。
埼玉県水道企画課の檜山建課長は「修繕費や維持管理費は上がる一方で、水道水に関わる収入は減る傾向で非常に厳しい状況です。いつでも安全で安心な水を提供するのが我々の使命ですが、安定供給を継続するためにも水道水の卸売価格を値上げすることについてご理解いただきたい」と話しています。
からの記事と詳細 ( 埼玉県 市町に供給「水道水」卸売価格 26年ぶりに値上げへ|NHK 埼玉県のニュース - nhk.or.jp )
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