2019年の登録車年間販売台数のTOP10には、トヨタ「シエンタ」「ヴォクシー」、ホンダ「フリード」の3車種がランクイン。ミニバンは、コンパクトカーやSUVに引けを取らない根強い人気があることがわかります。
現在、市販されているほとんど国産ミニバンの後席ドアには、スライドドアを採用。スライドドアとは、横方向に開くヒンジドアに対して、クルマのボディ後方に沿って開閉するドアのことを指します。
日本のボディジャンルは、30年ほど前に「RVブーム(クロカンブーム)」が起こり、そして「ミニバンブーム」を経て、「軽自動車」や「コンパクトカー」、「SUV」といったいくつかのジャンルに定番化しました。
ミニバンは、家族や友人とでクルマに乗って旅行やレジャーにいく需要が高まったことから、人気が高まりブーム化したといわれます。
ミニバンブームのきっかけとして、1990年発売のトヨタ初代「エスティマ」やホンダ初代「オデッセイ(1994年)」などの登場から現在のミニバンジャンルが定着化。
オデッセイは、初代から4代目までヒンジ式だったほか、2000年代にはトヨタ「ウィッシュ」、ホンダ「ストリーム」など、かつては背の低いヒンジドアを持つミニバンも数多く販売されていました。
その後、トヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」といった背の高い後席スライドドアを持つドルサイズミニバンが売れ筋のモデルとなったのです。
では、なぜヒンジドアのミニバンが減少したのでしょうか。あるトヨタ販売店のスタッフは以下のように話しています。
「ミニバンは普通の乗用車と違い、2列目シートの後ろに3列目シートがあります。スライドドアが採用されている理由には、3列目に乗り込みやすくするためというものがあります。
ミニバンでは、2列目と3列目に乗り降りする際に同じドアを使わなければならないため、どうしても開口部が大きくなります。ヒンジドアでは全開にした際にクルマの横にかなり広いスペースが必要とされるため、スペース効率の良いスライドドアが採用されています」
また、ヒンジドアが減少した理由について、別の要因も考えられると国産自動車メーカーの担当者はいいます。
「ミニバンブームになる前は、『セダン一強時代』ともいわれるほど、セダンタイプのクルマが多くラインナップされていました。そのため、いきなり背の高いミニバンにいくよりは、背の低いワゴン風ミニバンのほうが走りも安定しつつ荷物も乗るということで好評でした。
しかし、2000年代後半になると徐々に背の高いミニバンが人気になってきます。そのあおりを受けて、ワゴン風ミニバンは販売終了していきます。
同時に背の低いワゴン風ミニバンに備えていたヒンジドアが減り、背の高いミニバンに乗降性の高いスライドドアが採用されていった結果、ヒンジドアのミニバンが無くなったのだといえます」
※ ※ ※
現在、国内で販売されているモデルで、明確にヒンジドアを採用したミニバン(MPV)といえるのは、フォルクスワーゲン「ゴルフ トゥーラン」とシトロエン「グランド C4 スペースツアラー」といった輸入車しかありません。
一部ではミニバンとも称されるホンダ「ジェイド」やトヨタ「プリウスα」などは、メーカーのホームページ上ではワゴンの扱いとなっています。
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March 22, 2020 at 03:10PM
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ミニバンはなぜスライドドアばかり? 多様化するニーズに応え続けたミニバン30年史(くるまのニュース) - Yahoo!ニュース
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