[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、1年物の中期貸出制度(MLF)で5000億元(772億8000万ドル)供給した。金利は前回と同じ2.95%。
この日はMLF3000億元が期日を迎え、25日には標的型中期貸出制度(TMLF)2405億元の期日が到来する。これらと差し引きして実質405億元の資金吸収となる。
人民銀は声明で、MLFの実施は「銀行システムの流動性を合理的に潤沢な水準に維持する」のが目的で、1月に期日を迎えるMLFとTMLFのロールオーバーになると説明した。
しかしトレーダーからは、小幅な資金吸収は人民銀が金融政策スタンスを微調整し始めたことを示唆するとの声もでている。
「期日到来が5405億元なのに対し、5000億元の供給。人民銀の対応は正常化方針を強調するものだ」と外銀トレーダーは指摘した。
昨年末の共産党の重要会議が、今年は人民銀の経済支援が縮小する可能性を示唆して以来、人民銀の流動性供給が控えめになっていくのではないかとの見方が浮上。来月の春節前に預金準備率を引き下げるとの見方が後退している。
MLF金利は、毎月20日ごろに発表される最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の参照金利でもあり、きょうMLF金利が据え置かれたことで、LPRも据え置かれる可能性がある。
人民銀は声明で、期間7日のリバースレポで20億元供給したと明らかにした。
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