イタリアのディマイオ外相は国内で製造された製薬大手アストラゼネカのワクチンのオーストラリアへの輸出を差し止めたことについて、EU=ヨーロッパ連合へのワクチン供給の遅れが理由だとしたうえで、今後も遅れが続けば輸出を差し止める考えを示しました。
EUは製薬会社が域内で製造した新型コロナウイルスのワクチンを輸出する際、工場がある加盟国から許可を得ることを義務づける措置をことし1月から導入しています。
これに基づき、イタリア政府は域内で初めてアストラゼネカのワクチン、およそ25万回分のオーストラリアへの輸出を差し止めました。
この対応についてイタリアのディマイオ外相は5日、記者会見で「製薬会社が約束した供給は、イタリアだけでなくすべてのEU加盟国で遅れている。こうした遅れは許されない」と述べて、輸出を差し止めたのはEUへの供給の遅れが理由だと強調しました。
そのうえでヨーロッパ全体が変異ウイルスの感染が拡大する懸念すべき状況だと指摘し「ワクチンの供給の遅れが続く限り、EU加盟国はぜい弱でない国への輸出を止める権利がある」と述べました。
EUからはベルギーなどで製造されるファイザー社のワクチンが日本に輸出されていますが、これまでのところ、輸出はすべて承認されています。
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