新型コロナウイルスの影響で「子育て」に不安を抱える母親が増えています。
出産後に里帰りができず家族の援助が受けにくいため、孤立化することが要因のひとつにあげられています。
心の支えになるという産後ケア、その様子を取材しました。
「いいぞいいぞ。きょう機嫌がいい」
生後2か月半の女の子・杏ちゃんと、母親の西浦麻美さんです。
この日、育児相談をするため、札幌市内の助産院を訪れました。
(助産師)「気になっていることはありますか?」
(西浦麻美さん)「股を開いて洗っていないので、カスがたまっているのか」
(助産師)「うんちを取るときにちょっとふいてあげるとか」
西浦さんは初めて子供を授かりましたが、日々不安を抱えていたと話します。
(西浦麻美さん)「寝られないし、なんで泣いているかわからないし、旦那にも強くあたったりとか、孤独な闘いで不安は多いのかなと」
出産後、育児相談できる「産後ケア」。
授乳やもく浴などの指導のほか、母親の体調も助産師が診ます。
(北海道助産師会 高室典子代表理事)「どうしても前かがみになるでしょう?育児で(血行など)流れが悪くなって詰まって」
また、育児に追われる母親にとっておきの時間も。
手作りの野菜スープや、焼きうどんなど栄養満点の昼ごはん。
西浦さんは、食事できる時間をかみしめていました。
札幌市での「産後ケア」制度は、生後4か月未満の乳児と母親が対象です。
去年4月から9月の利用者は、218組で前年の年間利用者数の6割にも達しているといいます。
(北海道助産師会 高室典子代表理事)「実家のお母さん代わりとか、専門的なケアを考えてあげられる」
2年前に「産後ケア」の支援を設けた千歳市では。
助産師が母親のもとを訪問します。千歳市でも去年から産後ケアを利用する人が約1.8倍増えているといいます。
(葉琉くんのお母さん)「この抱き方で大丈夫ですか」
(助産院はぐくみ 渡部智佳子助産師)「自然に(足が)M字型になっていれば大丈夫です」
生後4か月の男の子・葉琉くんとお母さん。
コロナ禍で人と会う機会が減り、育児ノイローゼ気味になったと話します。
(葉琉くんのお母さん)「最初は悩んで連絡したので、助けてくださいと。病気の話や体のことも聞けるので頼りになる」
(助産院はぐくみ 渡部智佳子助産師)「外に出ることも不安。病院に行くのも不安な人が多いので、少しでも楽になったなら良かった」
母親の心の支えとなる「産後ケア」
子供を健やかに育てるためにも必要なサポートのひとつです。
からの記事と詳細 ( 「母を支えて子を守る」コロナ禍でニーズ高まる「産後ケアの現場」|NNNニュース - 日テレNEWS24 )
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