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Sunday, April 24, 2022

中国ワクチン外交、終焉 今年に入り途上国への供給が激減:中日新聞Web - 中日新聞

 【北京=中沢穣】中国による発展途上国への新型コロナウイルスワクチンの供給量が今年に入って激減している。効果面への不信感から中国製ワクチンが敬遠されたほか、世界全体でワクチン接種のペースが落ちて欧米製の供給に余裕が出たことなども背景にある。

 英医療調査会社「エアフィニティ」によると、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)、中国医薬集団(シノファーム)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)の中国三社が製造したワクチンの海外向け供給は、昨年十一月に過去最多の二億三千五百万回分に達した。しかし今年一月に五千百万回分に激減。三月は千百万回分にとどまり、昨年十一月から95%も減った。中国製は国内向けを除き、大部分が途上国に供給されている。

 一方、国連の統計によると、米ファイザー製ワクチンの途上国向け供給は一月に九千百万回分で、三月は四千六百万回分だった。途上国向けの供給量でファイザー製が中国製の総量を上回ったのは初めてとみられる。

 背景には重症化しにくいオミクロン株の流行により、ワクチン接種への意欲が世界的に低下していることがある。さらに「不活化ワクチン」という従来型の技術を使う中国製ワ...

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