石油輸出国機構(OPEC)は7ー9月に世界の石油市場が供給超過に転じるとの見通しを示した。需要予測を下方修正する一方で、非加盟国の供給見通しは引き上げた。
OPECは11日に公表した 月報で、7-9月の供給量予測を日量2827万バレルとし、 前回予測から同124万バレル引き下げた。加盟13カ国の7月の供給実績を同57万バレルほど下回る。
国際エネルギー機関( IEA)は同日、天然ガスの価格高騰で企業や精製業者がガスから石油に転換しているとして今年の世界石油需要見通しを引き上げており、OPECの見通し引き下げはこれと逆行する。ただ、3日の閣僚級会合で9月の供給拡大ペースを最小限にとどめたことへの説明にはなりそうだ。
OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は 閣僚級会合で、バイデン米大統領が7月に訪問先のサウジアラビアで原油増産を求めたにもかかわらず、9月の供給増を日量わずか10万バレルにとどめてトレーダーらを驚かせた。OPECプラスはこれについて、十分注意して非常に限られた増産能力とせざるを得なかったと説明していた。
OPECは7-9月の世界の石油需要の見通しを日量72万バレル引き下げ、非加盟国の供給量の予想は同52万バレル引き上げた。同期間の消費量は日量平均9993万バレルを見込む。
原題:
OPEC Sees Global Oil Market Tipping Into Surplus This Quarter(抜粋)
からの記事と詳細 ( OPEC、世界の石油市場は7-9月に供給超過に転じる見込み-月報 - ブルームバーグ )
https://ift.tt/6EIouWv
No comments:
Post a Comment