2022年08月24日13時33分
【ニューヨーク時事】欧州のエネルギー供給不安を背景に、米国の天然ガス価格が高騰している。代表的な指標となる先物価格は23日に一時、100万BTU(英国熱量単位)当たり10ドルを突破。2008年7月以来約14年ぶりの高値を付けた。
ロシアのウクライナ侵攻を受けてロシア産天然ガスの供給が不安定化する中、欧州各国は代わりとなる供給元の確保を急いでおり、米国からの輸出も増えている。冬の暖房シーズンに向け、さらなる価格高騰が懸念されている。
ロシアは日米欧による経済制裁を理由にエネルギー供給を減らしているため、欧州の天然ガス価格が高騰。ロシア国営企業ガスプロムが保守点検を理由に、天然ガスを欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム」の稼働を3日間停止すると発表したことで、供給不安に拍車が掛かった。
米国では今夏、気温が例年よりも高く、電力需要が増大している。高インフレを背景にした人件費や資材価格の上昇で、米シェールガス開発企業が増産に向けた投資を思うように増やせないことも、米天然ガス価格上昇の一因になっているとみられる。
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