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Saturday, March 25, 2023

卵供給 正常化は半年以上先か - au Webポータル

スーパーの卵売り場では品薄状態が続く=2023年3月20日午前11時4分、東京都江東区、益田暢子撮影

 鳥インフルエンザの感染拡大による鶏卵の供給不足が深刻化している。卵の価格は右肩上がりでスーパーでは売り切れが目立つほか、飲食店のメニューや地方の名産品にも影響が出ている。卵の供給が正常化するのには、半年以上かかるとの見方も出ている。

 東京都江東区のスーパー「たつみチェーン豊洲店」。以前は毎日100パックほど仕入れていた10個入りの卵が、今は20パックしか入ってこない。L玉10個入りの価格は税込み298円と昨年の約1・5倍だが、昼すぎには売り切れるという。毎週火曜日の特売は今年に入って休止している。再開を望む声は根強いが難しい状況だという。

 都内の別のスーパーも今年から卵の特売をやめた。以前はL玉10個入りを特売では199円で売っていたが、担当者は「常に品薄の状態。200円台で売っても赤字の水準で、特売は到底できない」と嘆いた。

 農林水産省によると、昨年10月末以降に鳥インフルの感染が確認された養鶏場は26道県で81件。シーズン終盤となった今月も全国各地で発生が続き、殺処分の対象となった鳥は過去最高の約1645万羽。このうち、卵を産ませる「採卵鶏」は1528万羽だった。日本全体の採卵鶏の約1割が減った計算だ。

 ウクライナ侵攻などの影響でエサ代が上がり、養鶏業者が特売向けの生産を絞る動きもあった中で、鳥インフルの拡大が供給難に追い打ちをかけた。

 専門商社の「JA全農たまご」が公表する相場情報によると、3月の平均価格は341円(東京、Mサイズ1キロ)。前年同月の1・7倍で、同社が公表している1993年以降最も高い水準だ。全国470店舗が対象の農水省の食品価格動向調査でも、3月の鶏卵(サイズ混合、10個入り)は平均288円で前月より10%、平年より35%高かった。

■「とろ玉うどん」「天津飯」「博多通りもん」「炒飯弁当」も

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