中国人民銀行(中央銀行)は15日に主要政策金利を引き下げ、金融システムへの追加の資金供給を行う公算が大きい。景気回復を支援するため、デフレ圧力に対抗し、融資の促進を図る見通しだ。
ブルームバーグがエコノミスト15人を対象に実施した調査の予想中央値によると、中国人民銀は中期貸出制度(MLF)の1年物金利を10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げ、2.4%にすると見込まれている。実現すれば、昨年8月に発表した 予想外の利下げ以来の金利引き下げとなる。
また、人民銀は流動性を高め、資金需要に対応するため、MLF経由で純額1210億元(約2兆4500億円)を供給すると予想されている。
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行のエコノミスト、ホー・ワイ・チェン氏は「中国経済はまだ安定していない」とし、政策支援への期待が高まっていると付け加えた。
同氏は1月に施策が「前倒しになる可能性が高い」と予想。中国指導部は向こう数週間に、3月に開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に向けて準備を進めるためだ。
中国経済が弱い景況感から不動産不況に至るまで、成長への根強い難題の解決に苦闘する中、投資家の金融政策緩和期待が高まっている。国際通貨基金(IMF)が発表した中国の2024年国内総生産(GDP) 成長率見通しは4.6%と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を下回っている。
MLF金利引き下げと流動性の向上は、人民銀が検討している選択肢の一部にすぎない。人民銀は最近、金融政策をより効果的にする方法について、複数の著名エコノミストと 協議した。
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原題: China Seen Cutting Rate, Boosting Cash to Support Economy (1)(抜粋)
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