イーサリアムの供給量が73日間連続で増加 3月のデンクンアップグレードが影響か - コインテレグラフ・ジャパン（ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース）

2022年のマージ以降、新たなイーサリアム（ETH）の供給が最長のインフレ期間に突入している。これは、3月に行われたブロックチェーンのデンクンアップグレードが原因と見られる。

イーサリアムのデータダッシュボード「ultrasound.money」によると、4月14日以降、ETHの供給は徐々に増加しており、11万2000ETH以上が全体の供給に追加されている。この供給インフレの多くは、3月13日に実施されたデンクンアップグレードに起因しているようだ。

このアップグレードでは9つのイーサリアム改善提案（EIP）を導入しており、この中にはインフレの原因と見られるEIP-4844も含まれている。

ETH supply has been increasing since April 14. Source: ultrasound.money

EIP-4844は「ブロブ」と呼ばれるメカニズムを導入した。これにより、トランザクションデータが別途一時的に保存され、イーサリアムのレイヤー2ネットワークでのブロックデータの手数料が削減された。さらに、デンクンはプロト・ダンクシャーディングを導入し、イーサリアムメインネットでのブロックスペースのデータ可用性がより効率的になった。

これにより、アービトラムやオプティミズムなどのイーサリアムレイヤー2ネットワークでのトランザクション実行コストが大幅に削減された一方で、メインネットでバーンされるETHの総量は大幅に減少した。最近数ヶ月でETHの供給はインフレに転じたが、マージ以降のETHの総供給量は依然として大幅に減少している。

2022年9月以降、合計で171.1万ETH以上がバーンされ、136.6万ETHが追加された結果、総供給量は34万5000ETH減少し、現在の価格で約11億ドルに相当する。

More than $1.1 billion worth of ETH has been burned since The Merge. Source: ultrasound.money

 

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