Microsoft Consulting Services(MCS)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン管理のためのプラットフォームに取り組んでいる。この新たなソリューションは政府とヘルスケア分野の双方の顧客に向けたものだ。同社は米国時間12月11日、このソリューションのための戦略的なパートナーシップについて詳細を明らかにした。Accenture、Avanade、EY、Mazik Globalなどとパートナーシップを組み、Microsoftのクラウドサービスを利用したワクチン管理ソリューションに取り組んでいる。
提供:Microsoft
Microsoftはブログ記事の中で、新型コロナウイルスのワクチンをセキュアかつ安全、公正に供給できるようにする上でテクノロジーが果たせる役割を強調した。欧州や米国では一部のメーカーのワクチンの供給が開始されている。
同社とパートナー企業は現在、供給元および患者の登録や、ワクチン接種の段階的なスケジュール、報告、分析、予測を取り扱えるワクチン管理ソリューションに顧客とともに積極的に取り組んでいる。
Microsoftによると、パンデミックが3月に宣言されて以来、MCSは世界で230を超える緊急COVID-19対応ミッションを展開している。
MCSは「Vaccination Registration and Administration Solution」(VRAS:ワクチン接種の登録および運用のためのソリューション)というシステムを開発した。ワクチン供給に関する評価や登録、スケジューリングを取り扱うものだ。これによって、予防接種に関する状況の追跡や報告を、Health Level 7(HL7)やFast Healthcare Interoperability Resources(FHIR)、その他のAPIなどの標準を用いたセキュアなデータ交換を通じて実現できるようになる。さらに、ヘルスケアプロバイダーや薬局はワクチンの特定バッチにおける有効性を監視、報告できるようになる。
Microsoftのさまざまなパートナー企業が同社のクラウドサービスを用いて、既存の記録システムとの相互運用、統合機能のほか、予測分析機能やセキュアな通信機能を備えた、ワクチン管理をサポートするさらなるサービスを提供している。EYはワクチンの製造業者と供給状況を管理する同社のソリューションで「Microsoft Azure」「Dynamics 365」「Power BI」「Power Platform」を活用している。Mazik Globalは「Microsoft Power Apps」を活用し、「MazikCare Vaccine Flow」ソリューションを構築している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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