ロンドン金属取引所(LME)はロシア産金属の新規供給を禁止する可能性について、審議文書を配布する。事情に詳しい関係者が明らかにした。
LMEがロシア産金属の供給阻止に向けた動きをとるのは初めて。ロシアはアルミニウムやニッケル、銅の主要生産国であるだけに、世界の金属市場に大きな影響を及ぼす可能性がある。LMEでは3月に、制裁でロシアのニッケル輸出に支障が出るとの不安から大規模な ショートスクイーズが発生した。
この報道後、アルミニウム相場は一時8.5%高と取引時間中では過去最大の上昇。ニッケルは5%、亜鉛は4%余りそれぞれ値上がりし、今月に入ってからの下げを急速に縮小した。
まだ公表されていない案だとして匿名を要請した関係者によると、LMEはロシア産金属が傘下の倉庫ネットワークに新たに供給されることを禁止するべきか、いかなる状況でそれが必要になるかの議論を開始する計画だ。
審議文書の配布はLMEが決定を下したという意味ではないが、姿勢の変化を示唆する。これまでは制裁の範囲外となる行動をとる計画はないとし、UCルサール・インターナショナルやノリリスク・ニッケルなどロシアの鉱業大手の大部分の取引には影響がなかった。
LMEは29日の発表文で、「制裁に対応しつつ市場の安定を確保するため、必要な行動をとり続ける」と説明した。
原題:
LME to Consult on Possible Russian Metal Ban as Stance Firms (1)、Aluminum Spikes by a Record as LME Plans to Discuss Russia Ban
(抜粋)
(第3段落以降に情報を加えます)
からの記事と詳細 ( LME、ロシア産金属の供給禁止の可能性を協議へ-関係者 - ブルームバーグ )
https://ift.tt/RF5zlKf
No comments:
Post a Comment