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Friday, September 9, 2022

NY商品、原油が続伸 供給懸念くすぶり買い直し 金は反発 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=川内資子】9日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前日比3.25ドル(3.9%)高の1バレル86.79ドルで取引を終えた。ロシアから欧州へのエネルギー供給減に対する懸念がくすぶり、原油先物の買い直しが優勢となった。

ロシアのプーチン大統領が今週、天然ガスと石油のついて「我々の利益に反するようなら何も供給しない」と述べたと伝わった。主要7カ国(G7)の財務相が2日に合意したロシア産石油の輸入価格上限設定への対抗措置を需要期の冬場に向けて積極的に取り、欧州へのエネルギー供給を絞ることへの懸念が改めて高まった。

世界経済の減速で原油需要が減るとの見方から足元で相場は大きく下げ、8日には期近物として1月以来の安値を付けていた。供給減への懸念が根強いなか、相場下落は行き過ぎたとの見方から買い直しが優勢となった。

8月半ば以降に大きく下げていた米株相場が足元では戻している。投資家のリスク回避姿勢の後退がやや和らぎ、株式と同様に高リスク資産とされる原油先物の買いを促した。

ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比8.4ドル(0.5%)高の1トロイオンス1728.6ドルで終えた。外国為替市場でドルが対円やユーロで売られた場面で、ドルの代替投資先とされ逆の動きをしやすい金先物の買いが優勢となった。

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